ローズマリーとタロット「女帝」「星」のチカラ
※西洋では女性の名前としても人気が高い「ローズマリー/Rosemary」。「金星」のハーブでもあり、またタロットの「女帝」「星」にも関連するイメージでAI生成してみました。力強く素敵!
ローズマリー/Rosemary
「ローズマリー/Rosemary」の語源は、ラテン語の「rosmarinus」=「海の露(dew of the sea)」という意味を持ち、ローズマリーが海岸近くでよく育つことに由来しているとのこと。
ヨーロッパの伝統の中で、「Rose(バラ)」と「Mary(聖母マリア)」の影響を受けて、英名「Rosemary」となるに至りました。そのため「聖母マリアのハーブ」「ローズ・オブ・マリア=聖母のバラ」との異名もあります。
非常に人気の高い園芸植物であり、ティー、キッチン、クラフト全般に使用できる人気の、まさに万能メディカルハーブのひとつです。
- 学名: Salvia rosmarinus(もしくは Rosmarinus officinalis)
- 分類:シソ科ロスマリヌス属、常緑小低木(樹高:20~200cm)、多年草
- 原産地:地中海沿岸
- 育て方のポイント
- 日当たり: 日当たりと風通しの良い場所を好む
- 水やり: 乾燥気味に管理し、過湿を避ける
- 土: 水はけの良い土を使用(酸性土壌は避ける)性・耐暑性: 強い 真夏の蒸れに注意
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捲種期:4~5月、9~10月 植え付け:5~7月、10~11月
- 開花時期: 11月~5月(品種によって周年かわらいらしい花を咲かせます)
- 花色: 青紫、ピンク、白
- 花色別おススメ品種:すべて個体差がありますが、参考までに。
青花品種
- マリンブルー: 一般的に「濃い青」とされるもの。立性で丈夫な品種。生垣や鉢植えに向いており、爽やかな香りが特徴。
- モーツァルトブルー: こちらも濃い青色の花が特徴の立性とわい性の中間、半わい性品種。マリンブルーよりも紫の要素が強い傾向があるようで、深い青紫色の花を咲かせる品種と認識しております。かなり大株に育ちます。
- トスカナブルー: イタリア・トスカナ地方原産の立性品種。香りが強く、料理に最適。
- プロストラータス(プロストレイト): 代表的なほふく性品種。横に広がりながら成長し、料理にも適している。グランドカバーにおススメ。
ピンク系品種
- マジョルカピンク: 明るいピンク色の花を咲かせる立性品種。クラフトや観賞用に人気。
- アップライトピンク: 立性でピンクの花が特徴。育てやすく、庭のアクセントに最適。
- ピンクフラワードローズマリー: やや淡いピンク色の花を咲かせる品種。香りも穏やか。
- ミスジェサップ: 淡いピンク、やや紫がかっている。青花をお求めならこちらは違ってきます。
白花品種
- アルバ(ホワイトローズマリー): 純白の花を咲かせる珍しい品種。観賞用として人気。
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青・ピンク系に比べて流通量が少ないようです。とくに一部の白系品種は成長がゆっくりで、花付きが安定しにくとのこと。ことさらに生産量も目減りしがち・・・なので、品種の詳細にまでこだわっているとなかなか入手できないかもしれません。白系のローズマリーを見つけたら即売というのがおススメ🌿
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ハーブ情報
主成分:
- ポリフェノール類(ロスマリン酸、カルノシン酸): 強力な抗酸化作用を持ち、老化防止や記憶力向上に寄与します。
- 精油成分(シネオール、ピネン、カンファー※): 殺菌作用や血行促進、集中力向上に役立ちます。
- フラボノイド(ルテオリン、ゲンクワニン): 抗炎症作用があり、免疫力を高める効果が期待されます。
- ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄): 健康維持に必要な栄養素を含んでいます。
※カンファー :筋肉弛緩作用や血行促進作用があり、集中力を高めたり、鎮痛効果をもたらす。抗菌・抗ウイルス作用にも期待できる。ローズマリーの種類によって成分の割合が異り、カンファーの含有量が多いものと少ないものがあります。例えば、ローズマリー・シネオールタイプでは 1,8-シネオール が主成分となり、カンファーの割合は比較的低めです。参考:シネオール、カンファ―、ベーベノン3種のローズマリーオイルについて
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- 以下香りによる識別
- シネオールタイプ:スッキリとしたユーカリのような香りが特徴。
- カンファータイプ:よりシャープで刺激的な香りがあり、スパイシーなニュアンスを感じることができます。
- 葉の形状をチェック
- シネオールタイプは比較的細長く、柔らかめの葉を持つことが多い。→ 多くの園芸品種がこちらのようです
- カンファータイプは葉がやや厚めで、しっかりとした質感があることが多い。
樟脳に似た強くさわやかな香りは頭脳を明せきにし、殺菌作用もある優れもの。
古代においてはエジプトのファラオの墓から副葬品としてローズマリーの小枝が見つかっています。以降、地中海地域を中心に広く栽培され、薬草や香料、また、記憶、儀式、魔除けなどの象徴として広く世界各地で愛用されてきたものでもあります。
不老長寿のハーブとして古代ヨーロッパでは盛んに用いられたことで知られています。古来よりローズマリーの目の洗浄剤、ヘアトニックは有名であったとか。いわゆるシャキッとする感覚、元気が出る、高揚感といったものが、「若返り」の感覚をほうふつとさせるのでしょう。美肌、抜け毛を抑えられる、といった効能がうたわれ、入浴剤としても人気。
お茶、料理、とくに魚と肉料理には最適。
花は蒸留水、葉は香水に利用され、こういった浸剤のローション全般に若返りの効果があると言われています。このハーブをメインに、自分をブラッシュアップする活性剤として、ポプリを作るのも効果的でしょう。
🌿 古代の使用と象徴
- 古代エジプトでは、ローズマリーは埋葬の儀式に使われ、死者の記憶を永遠に保つ象徴とされました。
- ギリシャ・ローマ時代には、学者や哲学者が記憶力を高めるためにローズマリーを身につけたとされます。
- 中世ヨーロッパでは、ローズマリーは魔除けの力を持つと信じられ、家の入り口に吊るされたり、結婚式で花嫁の冠に編み込まれたりしました。
🎄 文化的な役割
- クリスマスの伝統:中世から18世紀にかけて、ローズマリーはクリスマスの装飾として使われ、教会や家庭の床に散らされていました。これは、香りが悪臭を防ぎ、病気から守ると考えられていたためです。
- 聖母マリアとの関係:スペインでは「ロメロ(Romero)」と呼ばれ、「巡礼者の植物」という意味を持ちます。伝説によると、聖母マリアが白いローズマリーの花の上に青いマントをかけたことで、花が青く変わったと言われています。
✨ 現代の利用
ローズマリーは現在も料理、アロマテラピー、薬草療法などで広く使われています。特に、記憶力向上や気分を明るくし、精神的な安定を促す効果があるとされ、ハーブティーやエッセンシャルオイルとして人気があります。園芸植物としても強健で育てやすく、当オフィスの開運ガーデニングでまず最初に取り上げるハーブのひとつです。
こんな時にお試しください! 効能NO.3
- 気分の低下、落ち込み・うつを抑制
- 仕事・勉強中に集中力を高め、脳の活性化を促す
- 肉・魚料理のくさみを消したい
※タロットのアルカナ「女帝」「星」、西洋占星学上の「金星」に対応するハーブでもあります。逆に、「女帝」「星」「金星」に関連する植物やハーブは他にもあります。
ここは迷わず、占術家としてスパンとひとつの提案を導き出すのもひとつですし、セッションの中で相談者にひとつのワークとしてご自身にふさわしいハーブやアロマを選定していただくのもまたおススメです。
ナディア・オフィスでは、アルカナや星と同時にハーブの使用も学べるのが今や主流!
相談内容に応じて展開したカードのリーディングや、相談者がどのようにローズマリーを役立てることによって変化を来したかといった実例を講座で紹介し、個別のケースに応用できるように広がりを持たせて紹介しています。ただ対応一覧表を教えて終わり、ということではありません。
園芸やハーブティー、アロマオイルの使用なども毎日の生活に取り入れることで、より一層心と身体と健康を自ら楽しみながらサポートしてまいりましょう!🌿
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参考:
花図鑑ハーブ 草土花図鑑シリーズ
症状別 ハーブ療法 フレグランスジャーナル社