2022年からストリートアカデミーで開講させていただいておりました、タロットの美術を中心にお届けするオンライン講座「タロット日曜美術館」シリーズをこちらではスライドショーでお楽しみください☆彡
(基本会員専用ですが、季節ごとに一般公開期間を設けてまいります。公開日程はブログでもお知らせしてまいります)

マルセイユ・タロット、おすすめのデッキは?

フランス・イタリア資料充実系3点他 マルセイユ版にも色々ありますね、どれを使うのが良いのでしょうか?・・サブスクユーザー様より、ご質問をいただきました。 きっかけは「マルセイユ・タロット教室」P35下記の記述 「『ノブレ版』では、女帝の翼が肌色で、この色は女帝の人間性、他者の精神レベルを引き上げる力を表すものとされています。『ドダル版』では翼の色は水色、『コンヴェル版』『カモワン版』は青系です。水色、青は聖母マリアの聖水を示す色でもあり……」   など読むと、使う版によってもそれぞれ象徴とするところが変わったりすることがわかりました。 版によって思想のようなもの違うのでしょうか?       ナディアにおきましては! マルセイユ・タロットはほぼフランス・イタリア産の資料を参考としており、ノブレ、カモワン、ホドロフスキー三者の解説は、具体的で実践鑑定に役立つ有益なものとして広くお勧めしております。 仰る通り、それぞれ、各所で異なる主張がなされるところもあります。 が、まったく相反する異説を唱えあっているわけでもありません。相通じる一貫性も感じられ、読み込み、自分なりに融合させることもありなのでしょう。 対して、微妙な違いを徹底して追及するのも、ひとつの研究。ひとつの流儀を深く貫かれたい場合は、よそ見をせずに、ひとつの思想に特化して学ばれていかれることなのでしょう! 「諸説があります」が通説のこの業界。各所で何かと反論されたり、突っ込まれたりすることも想定すると、、ノブレ、カモワン、ホドロフスキーらの体系的な解説をざっくりと抑えておきつつ、内どれかひとつを掘り下げて実践に活用する、というのが私自身のやり方となっております。当方が実践に役立たせているのはノブレの主張で、「マルセイユ・タロット教室」の11ページにまとめさせていただいております。 またこれを皆さんがどう活用するかというもの難しいところでしょうが、ご自身の納得のいく活用法で、自信がない内は、特段に色で象徴的に読まずとも、よろしいのです。 色彩以外にもふんだんにタロットはメッセージを伝えてくれるもの。 というわけで「出処(でどころ)の確かさ」「伝統」「読みやすさ」を総合判断したマルセイユ・タロットのおススメは下記7点。 1 ノブレのマルセイユ・タロット 現存する最古のマルセイユ版が、パリの彫刻家でもありカードメイカーでもあったジーンもしくはジャン・ノブレ(Jean Noblet)の作品です。画像はインターネット・タロット美術館にて 1659年の原版がフランス国立図書館に保存されています。 このノブレだけが彫刻家とメイカー(販売元)を兼任していた唯一の存在であるとも伝わっています。 サイズがフランス図書館の原本に充実に再現されておおよそ縦横10✕6cmと小ぶりなところも扱いやすくておススメ。角が尖っていますが、紙やすりでこすってみている方もおり。その際のサンドペーパーは#1000以上のごく繊細なものがおススメ。百均で購入できるはず! ノブレのマルセイユ・タロット(78枚完全版)楽天市場で取り扱い中 ※大アルカナ22枚のみのハンドステンシル版もあります! 2 ドダルのマルセイユ・タロット 推定1709~1715年の原版がフランス国立図書館に保存されています。 そちらの画像ファイルをダウンロードさせていただき、ノブレ同様、当時の原版はインターネット・タロット美術館に掲載させていただいております。復刻版は当店運営の楽天市場で取り扱い中。かなりマルセイユ・タロットの起源や謎にせまることができる復刻メイカーの資料はぜひ、ご一読いただきたいもの! 復刻メイカーよりご許可をいただき、日本語解説書を作成してお付けしております。 マッシュルームカット的な髪のフォルムが特徴的でも。ドダルのマルセイユ・タロット(78枚完全版)の「魔術師」   ※下記 1700年代の印刷物としての風合いがかもし出された大アルカナ22枚のみのハンドステンシル版は必見。手に取れば近世フランスにタイムスリップ!   3 ホドロフスキーのマルセイユ・タロット 「シンボルは人生の各ステージについての、精神的もしくは内的表現であり、タロットのように象徴的な言語の内にあるものはすべて、無限の可能性を秘めています」 象徴化することの重要性を伝え続けているホドロフスキー氏 ーー どちらかというと映画監督として、タロットを通して作品発表、著作物を刊行してこられたイタリアの巨匠ですが、2022年いよいよ堂々のオリジナル・マルセイユ・タロットを刊行! それが「Io, I Tarocchi」でした。画像はインターネット・タロット美術館にて 「イオ」=「私」です。邦題「私 タロット」です。 タイトルには、このタロットを手にする人が、そのデッキを「私自身のタロット」にしてもらえるようにという願いが込められているのではないでしょうか。 タロット占術は「このカードが出たらこう読む」とリーディングをパターン化させないことが大切です。各アルカナそれぞれに奥行きと幅をもたせたリーディングが推奨されています。 「Io, I Tarocchi」は当店でも楽天市場で取り扱い中       4 カモワン・タロット フィリップ・カモワン/Philipe Camoin--由緒正しきマルセイユ・タロットの後継者と自ら称する現代メイカーさんです。 1760年ニコラス・コンバー版を受け継ぐ末裔(まつえい)としてタロット愛好家の間では周知の存在。 いわゆる「正当マルセイユ版」として名高いコンバー版で使用されていた版木を用いて、1861~1971年までマルセイユ・タロットとしてフランスで活躍されてきたというカモワン製造所。 […]