ウェイト&マルセイユ版とは何なのか?

ウェイト&マルセイユ版を網羅しよう!

タロットには、通称ウェイト版マルセイユ版、と呼ばれる二つの系統があり、それぞれ愛好家が存在しています。これら「ウェイト・タロット」「マルセイユ・タロット」の伝統や成り立ちは当サイトの中でも外でも各所で筆者がお伝えしている通りです。

今や、世の中には数千にものぼる様々な絵柄のタロットカードが流通している中で、どのタロットであれほぼほぼに「マルセイユ系」か「ウェイト系」かの明記が商品情報欄に記載されているもの。

マルセイユ版を参考にしてウェイト版が作られていますので、似て非なる絵柄となっております。どちらもよいと、双方持っていらっしゃる方は多いですし、どちらか一方に決めてそれをメインのタロットとして活用されている方もまた多くいらっしゃいます。

中には、ウェイトを受け入れないというスタンスの方なども・・・タロットへのこだわりがかいま見られるとそれはそれで素敵です、魅力的ですね。ただあまり極端な方はどうかと・・どこにでもクセがあるタイプはいるものですが、人生相談ツールとしてタロットを扱っている方を見極めるのなら偏りのない、ニュートラルなスタンスの方が断然おすすめです! 当会でも幅広くスカウト中😊

何と言っても相談ツールとしてのタロット、相談者の世界観に寄り添う道具としてのタロットですので、幅広く色々なタイプのタロットに親和性を見出している占師のほうが需要もあり、使い勝手がよいものでしょう。

職業占い師の現場では、えてしてご相談者様はワガママ勝手な無理難題を突き付けてもきたりします。タイプの異なる様々なデッキを取りそろえることには一定の効力があるものです。ことこの二大勢力としての力を誇るデッキに多々助けられてきた筆者でもあり。

マルセイユ&タロットの序列の違いピンポイント

大アルカナについては、序列において8番と11番が入れ替わっている点があげられます。

ここは深いところですが、今回は浅くピンポイントです。

お手持ちのタロットなどが、果たしてマルセイユ系なのかウェイト系なのか、どちらをベースにして作られたタロットなのかは、まず8番と11番の札で識別できます。8番が「正義」ならマルセイユ系、「力」ならウェイト系、11番については「正義」ならウェイト系、「力」ならマルセイユ系というのが一般的な見分け方です。これだけですと浅いとも言わざるを得ないのですが。

まず「マルセイユ」の序列はこちらでご確認を!

古くは、8番=Ⅷ「正義」、11番=ⅩⅠ「力」であるところを、ウェイトが入れ替えを行ったわけですね。

マルセイユ版

 
8番=Ⅷ「正義」 11番=ⅩⅠ「力」

ウェイト版

 
8番=Ⅷ「力」 11番=ⅩⅠ「正義」

※そもそもの発祥期15世紀、中世のタロットには、札番号もタイトルもありませんでしたので、マルセイユ版で一定の流れが確定したところのものを、改めてウェイトが改編したところ、これが新たな伝統となったというのが本来の流れでしょう。

ウェイト版はあくまでもマルセイユ版の改編版だというのが、認識すべき点であって、ウェイトが伝統を反故(ほご)にしたようなニュアンスで取りざたされるのはいかがなものかと。

「改編したから」どうだというわけでもないでしょう。改編前に問題があったわけでもありません。ただただ純粋に、ウェイト・タロットが世に受け入れられたわけです。ニュアンスには気をつけなければというところですね。

※しかしながら、「タロットと生命の樹の関連性」について、マルセイユ版の序列では生命の樹との整合性が取れませんよ、という指摘を含めた、ウェイト版であることは、お忘れなきよう。。

ああまた深みの世界へ行こうとしており、、すみませんここではピンポイントコーナーです。

マルセイユ&タロットの絵柄の違いピンポイント

あらためて両者を並べて「絵柄の違い」に注目してみましょう。ここでもピンポイントでさらっと。

 

獅子は最強の肉食動物、百獣の王です。古代より力のシンボルとされ、守護神として崇められてきた聖なる野獣です。中世の王侯貴族たちはその力強い獅子の姿を好んで紋章などに採用したがったようです。この獅子にまたがり、動物の急所であるマズル(口先)を手で押し広げようとしています。

(国書「マルセイユタロット教室」より)

 

女性は、獅子の口に手を当てています。獅子の表情は、飼い主に甘えている家猫のそれと変わりません。彼女を自然界のリーダーと見なし、彼女に従うことで、自らの安全が確保できることを本能的に察知しているかのようです。女性の腰元を飾る花のリースは、女性と獅子とを結んでいるかのように描かれています。(国書「タロット象徴事典」より)

女だってこのぐらいできるんでございますよ!とばかりのまさに女ヘラクレス、男を越えられること、獰猛な力に対してひるまない、全力で向かっていく果敢な存在、それがマルセイユタロットに描き表されている女性です。 ウェイト博士は、最も気高い解釈として、これも「神秘の結婚」のひとつの形であると述べています。白い衣装で表されるも女性が純潔なら、野獣もまた純粋にただ力強いだけなのです。観ているだけで癒される図像です。。^^
   

 

ちなみに、マルセイユ16番の「神の家」は、、

天上から神の光が降りて、、建造物はびくともしていない。。この塔が神の家として戴冠しているところを表しているのである

学研「秘伝カモワンタロット」より

なんとユニークな絵柄でしょう。。!

マルセイユ・タロットの根底に流れるユーモア、たくましさ、力強さまでもを一連の大アルカナから感じ取っていただけることでしょう。

★ぜひ、お手持ちのウェイト&マルセイユ、まずはどう見え、どうお感じになるか?

ウェイトの「塔」は、マルセイユの16番とはまた異なるメッセージ性を持つものであることがお分かりいただけるでしょう。

こういった視覚と思考のレッスンそのものが、タロットセラピーでもあることを筆者は確信しております。

人生は破壊と創造の連続です。「確かな何かに導かれたい」方に、純度の高いタロットとしてマルセイユもウェイトも、いずれもおススメです。ヘタな力を介入させずに・・・自分自身の生きる力を強化してまいりましょう!

ウェイト系、マルセイユ系というタロットの2つのタイプについて、それぞれの違い、リーディング、実践鑑定を網羅する講座も開講中です。

ウェイト、マルセイユ、これらのベースを抑えて、タロットのオールラウンダーを目指しましょう☆彡

いずれもタロットの教本でもあり、それぞれピアノの教本で言えば、ハノンがマルセイユ、バイエルがウェイトと言ったところでしょうか! どちらも日々の鍛錬の道具としても、使えるようになっておくに越したことはないでしょう。

※資料(よろしければ書き込み等にご利用ください)

<講座の特徴>

毎回受講される生徒さんのバックグラウンドに合わせた話をさせていただいております。
タロットの使い方等わからないことは何でもフォームから事前の質問しつつご参加下さい。
画面共有しながらそれぞれの絵札の特徴、伝統、リーディングをお伝えしますので、「まだタロットはこれから購入する」という受講生さんでも大丈夫。
プロ鑑定師の方には双方の強みをまるっとつかめるお得な講座でも!
どんな方にもお役立ていただけます。

実際の鑑定例もしっかりご覧になっていただいております。
今後のタロット学習の転機になることうけあいです。

<こんな風に教えます>

タロット占術で最も大切なことは「絵柄」です。
オンラインでも画面共有しながら絵柄をしっかりお伝えしますので、よーくご覧になって下さいね。
ビギナーさんは「見よう見まね」からでOK。
いずれご自身のスタイルにどう取り入れることができるか、楽しみながら観察して下さい。

<持ち物>

ウェイト&マルセイユ他、お手持ちのタロット(なくても大丈夫です)

<定員>

・2名~開講となります。

ストリートアカデミーにて開講中!

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です