ナディアオフィスのお知らせブログより


1450-1460年 マンテーニャ版はタロット or Non-tarot?

推定1450-1460年頃、イタリアのフェラーラで脚光を浴びたことが伝えられている50枚のカードセット。 作画家は、ボルゾ・エステ公爵のフレスコ画を描いたフランチェスコ・デル・コッサの学派の画家か、当時の人道主義者で、レオナルド・エステ侯爵に長く仕えたガリノ・ガリニの一派の作品である可能性なども指摘されてきましたが、近年は有名なベネチアの画家アンドレア・マンテーニャ(1431 -1506年)によって創造されたものであろう説が有力にもなっています。ただやはり50枚すべてがアンドレア・マンテーニャによって描かれたわけでもなく、前出の異なる画家たちとの共作の可能性も論じられています。 一時期アンドレア・マンテーニャ作品であることが否定される傾向にあったのは、大英博物館所蔵のいわゆるコピー作品と混同した人の考察に端を発したものなのでしょう。 マンテーニャ版原版は、イタリア、パヴィアのヴィスコンティ城併設の図書館に保存されていまず。大きさはそれぞれ 縦横200xl45 mmで、青緑色がかったインクの色にも特徴があるもの。イタリアのタロット研究家によれば、このタロットは少なくとも、未知なるルネッサンス・グラフィックという分野の賞賛に値する最も美しい芸術作品の一つであるとのこと。 現在の標準的なタロットとは異なる絵柄構成の50枚の絵札で、タロット外にカテゴリ分けされているカードセットではありますが、タロット史上欠くことのできない重要参考資料です。 ルネッサンス期の版画の見本としても貴重なこのセットは総じて、「版画による宇宙百科事典」であると解説されています。50枚すべてが大アルカナのような寓意画で、タイトルが書かれています。   ※40番 信仰 忠誠をあらわす犬が足元に描かれている   中世の貴族たちが楽しく遊びながら教養を身につけるための学習道具のようでもあり、知識人たちの自己啓発的な読み物に相当するものにも見えます。 タロットマスターズワールドにて全ての絵札をご覧頂けます。 マンテーニャ/Mantegna Tarots (tarot-society.jp)

12星座を構成するもの

12星座は大きく分けて陰陽もしくは男女の2種6星座で構成されています。 12星座における2つの対立原理 / 陰陽、男女の区分 「天と地」「光と闇」「生と死」「男と女」等中国の「陰陽道」同様の、万物は対立する二つの原理からなるという宇宙観「二元論」も導入されています。紀元前のヘブライ人の思想であり、旧約聖書の創世記の一節にも見られ、キリスト教的な世界観であるとも言えるでしょうし、ギリシア人がこれを細分化したとも言える、西洋思想の土台的な役割を担う考え方です。     12星座における3つの気質 / 活動、柔軟、不動 古代ギリシアにおける重要な思想には、もうひとつ人間の気質を大きく3つに分類できるという考え方がありました。もともとは人間に限らず何事にも「三つの異相」が存在するという思想で、三角形を含めた「三つでひと組」という単位を古代人は受け入れ好みました。一日には朝昼晩、女性には娘と母と妻、家庭には父と母と子という三つの側面や立場があります。ギリシア神話においても月の女神、運命の女神などが三姉妹で表されるものがあり、キリスト教における三位一体説にも現れています。 三つの異相は「質」として広義に解釈され、「クオリティ/QUALITY」と呼ばれる。西洋占星術の12星座は、同質の3種4星座で構成されています。     12星座における4つの要素 / 火、地、風、水 西洋占星術には、紀元前5世紀中期に、ギリシアの哲学者エンペドクレス(Empedkles B.C.492~432頃)が提唱した宇宙論(Cosmologyコスモロジー)が導入されています。それはすなわち、宇宙は4つの根本原理で構成されている、「宇宙における四根説」というもの。4つの根本原理は、リゾマータ(rhizomata)と呼ばれ、これ以上には分離も変化もしない確固とした原質、性質ですが、愛によって混合するか、憎によって分離するかで様々な現象が呼び起こされ、その都度世界が四つの段階に分けられると考えたのです。 当時のギリシアにおいては、美しく整った宇宙秩序の体系として、宇宙論の典型とされたのでした。 四根は「要素」として広義に解釈され、「エレメント/ELEMENT」と呼ばれる。西洋占星術の12星座は、同じ要素を持った4種3星で構成されています。 2区分、3区分、4区分の組み合わせにより、古来より人間の性格傾向、運勢傾向に12のパターンが存在していると考えられてきたのです。 *上記の陽=男性、陰=女性 が定説でもありました。 私が講座を担当させてもらっている学校は年齢層が高め(平均40代)なので、社会に見る12タイプの親というテーマで下記の表も作ったので紹介します。

タロットに求められる心理学的効能

  右脳と左脳とアルカナという絵札の解釈について タロットは絵柄を元に占断を行いますので、その絵柄の解釈法についても、一定の学習が要されるものです。さらにまた解釈というものは、正しい、間違っているというたぐいのものではありません。 解釈はする人にゆだねられており、その人の感じ方や立場によって差異が出てくるもの・・・解釈とは幅と奥行きをもったものなのです。 まず誰の何のための解釈なのかという目的、すなわち占断のための占的ありきなのです。占的によって解釈が変わるのは当たり前! です。 人間は文書を読む際には右脳、絵画を観る時には左脳が使われると言われています。文書を読むようには、アルカナは読めません。難しいなと感じた時は、いったん机から離れて外気に触れ散歩でもすることでしょう。 タロット解釈を長く行っていると一定のパターンができあがるものです。講座でパターンの話をすると、受講生さんの目が輝くのがわかります。論理的かつ占術特有の神秘性にも満ちている落としどころが魅力なのでしょう。 たとえば医療の現場で医者はある程度の問診=パターンから、患者の病名を判断するものですね。ただそこでは決め手になる「検査」というステップもあり、医学的な根拠を求めているものです。 タロット・占断において決め手になる検査はありません。当事者がその時どうなるかを見守るしかないのです。唯一無二の人様の人生に関わらせて頂く運勢鑑定ですから、そもそもパターンで対応するのはいかがなのものかと。 自分で会得したパターンについての慢心のようなものがベテラン占師にも見られたりしますが、結局誰もが初心にかえるしかないのだと思います。 色々なケースを踏まえ、一枚のアルカナをどうとでも解釈できる程に、情報や知識のストックを豊富にすることが何よりの勉強になるように感じられています。多彩な感じ方、考え方の持ち主たちと集い皆で知恵を寄せ合うことも大切でしょう。     タロット占術の心理学的効能について これは、アメリカのセルフ・ケア団体※などでよく採用されている祈りのことばです。 ニーバーの祈り、セレニティ・プレイヤ-/Serenity Prayer 「Serenity=静寂」 Grant me the serenity to accept the things I cannot change,: The courage to change the things I can, and the wisdom to know the difference. 私に変えることができないのなら、この現実を受け入れることできますように、心おだやかに過ごせますように。しかしもし変えることができるのなら変化を起こす勇気を、受け入れるべきことと変えるべきことの違いがわかる知恵を授かりますように。 ※下記の民間・公的団体が各地に点在しています。 AAアルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous) ACA(アダルト・チルドレン・アノニマス) OA(オーバーイーティング・アノニマス) タロットのキーカードすべてに通じる精神性がここにあります。受け入れるのか、変えようとするのか、多くそれを識別する知恵があることを忘れて、未熟な私たちはもがき苦しみます。 回避なのか逃避なのか、まずここにタロット、および卜術を使いましょう。 現実逃避がわるいことではありませんが、結局その後またどこかで同じ壁にぶつかるという、つまり克服すべき個別のループがあることを私たちは本能的に感じ取っているものです。 受け入れ乗り越えるべき障害なのか、回避すべき凶事なのか・・・人に問えば人の数だけの答えが出されて然り、あなたの人生の正解はあなたのものなのです。 その正解を求めて、タロットを手に新たな第一歩を踏み出す、これが当サイトで一押しのタロット占法です。 […]

タロットという卜術(ぼくじゅつ)

タロットという卜術(ぼくじゅつ)は「今ここで」役立てるのに相応しい占術です。1年も2年も先のことを占断するのには適していないことは念頭に置きましょう。 何ごとも日々環境の変化を受けて様変わりしていくものです。ひとつの問題について、占いで問いたい質問も変わってくるでしょうから、その都度短いスパンを設定し具体的に占的をしぼること。これを繰り返しながら、長期的な事の成り行きを見守るというのがタロットの効果的な使用法でしょう。「将来的にどうなりますか?」・・・的な問いかけをタロットにするのは、いささかもったいないところなのです。 占的をしぼる作業について時間を割きます。細かく面倒に思われるかもしれませんが、ここで「タロットを使いこなす」取り組み方を身体で覚えて頂くと、後々何かとスムーズです。 たとえば、迷ったり、つまづいたり、もう一度占いなおす必要というのものは、タロットを解釈するなかでどうしても出てきます。その時、どこにどう立ち返るべきか、すなわち、より適切な占的のしぼりかたへと意識を向けることができるからです。 やみくもに同じことを何度も占い直すことと、ひとつの問題について占的を立て直し改めて占うこととは根本から異なります。 ビギナーは、占的を立てるというと、何かと「伸るか反るか」と質問しがちですので気をつけましょう。 (そういう中で、YESかNOか二つに一つのきっぱりとした占断を下す必要がある場合もありますので、また追って紹介していきます) すべてのアルカナがYESかNO、どちらも解釈できるのです。どちらも正しい解釈です。これを丁寧に解説して、どういうスタンスで、どういう心持で、どういう言動で、比較的どちらを採用するのが相談者の人生なのかと、共に決定する作業が「タロット鑑定」なのです。両者話し合いの上に浮上する答えは、相談者か占師かどちらかがひとりで悩む類のものではないのではないでしょうか。 自分のことを占っているのなら、タロットの出目を見て自分が何を感じ、何を思うのか、しっかり明文化、すなわちはっきりと文書にして示しましょう。課題などで「ここが読めません」と書いてくる受講生がおりますが、読めないと書くより、そのアルカナから感じること、思うことを書き出して下さいと都度お願いしております。その延長にある「答え」を導き出する力を鍛えられるからです。自分の内面から目をそらさないことも大切です。しっかり書き留めることの効果を感じ取っていただきたいものです。 その際、ニュートラルな精神状態を維持しましょうと推奨しています。ニュートラルというのは、たとえば、自動車にニュートラル・ギアが入っている状態。平地では発進しませんが、坂道に置けば自然に動き出す状態で、ストップレバーはかかっていない車の状態です。人間の身体でいえばどこにも力が入っておらず、リラックスした状態、自然な動きができるでしょう。精神状態も緊張せず構えず、暑くも寒くもない春先のようなおだやかな状態です。 その状態で、タロット展開を見て「どう思うか」ではなく、タロットの絵柄が占的に対して何を伝えようとしているのか、そのメッセージを解釈することが大切です。 タロット・占術学習そのものが、自分の心に向き合い、過去や深層心理の傷を癒せる効果があることも、広く理解してもらえますようにという一心で当サイトは情報発信中です。  

現存する最古のタロット 3種のヴィスコンティ版

いわゆるビスコンティ版と呼ばれているタロットがこれです。 いくつかのヴァージョンがある中で、欠損が少なくほぼ完全な状態でのこされているタロットが下記となります。 ヴィスコンティ版キャリー・イエール・パックの「皇帝」 米コネチカット州イエール大学所蔵 別称「ディ・モドローネ・パック」 正面を向き王座に腰かけている 甲冑を身にまとっているのが特徴 周囲に小姓を侍らせている 推定1428年に、ミラノ第三代公爵フィリッポ・マリア・ヴィスコンティと二番目の妻との結婚を祝したものと考えられ、これが最古のヴィスコンティ版の可能性が強い。 インターネットタロット美術館へ ヴィスコンティ版ブレラ・ブランビラ・パックの「皇帝」 伊ミラノのブレラ美術館所蔵 正面を向き王座に腰かけている 黄金のゴージャスな毛皮を身にまとっている 1412~1447年フィリッポ・マリアが即位していたこの時期に、フィリッポのために画家ザヴァッタリによって描かれた可能性あり。この版に見られるのが多くヴィスコンティ家の紋章で、スフォルツァ家の紋章はほとんど見当たらない。1442年発行されたフローリン金貨がカギかもしれない。 インターネットタロット美術館へ ヴィスコンティ版ベルガモ・パックの「皇帝」 NYのピエールポント・モルガン美術館と伊ベルガモ美術館の2か所で所蔵 ゴージャスなガーメットを身にまとっている 正面ではなく斜めから描かれている 1450年以降、ミラノ第四公爵スフォルツァのために描かれたものと類推される。スフォルツァ家とヴィスコンティ家の紋章が最も多く並べられて描かれており、最も新しいヴィスコンティ版だという説が有力。 インターネットタロット美術館へ   こちらはベルガモ・パックの復刻版。欠損3枚がメイカーにより補完され、78枚フルセットで仕立てられている美品。タロット愛好家ならひとつは所有しておきたい逸品だろう。 最近では、現存する最古のタロットはブレラブランビラ版だろうとうたわれる傾向のようですね。 いかんせん、近年の自称タロット研究家たちの見解というのは各自が集めた状況証拠に基づく推論の強調どまり。 いや、ご研究作業諸々大変ありがたく、感謝の念を禁じえません。がしかし、1400年代フランス・イタリアに関します何らかのご調査をも少ししていただけても・・・当サイトでは引き続き疑問を提唱、独自に調査し続ける所存。

タロット代表的な3種の系統

 ひとことで「タロット」と言っても、商品数としてになりますが、そのスタイルは数百種にものぼるタロットが巷には出回っています。タロットの絵柄やシンボリズムを学ぶとき、まずは大きく3系統のタロットを理解しておくことをお勧めいたします。その3系統とは、ヴィスコンティ系、マルセイユ系、ウェイト系です。より細かく系統立てられるケースもあり、またさらに枝葉が分岐するなど、専門家により諸説が広がるところでもありますが、主にアメリカで支持されている研究者による分類を参考に、わかりやすくごく簡潔に記します。  ヴィスコンティ系のタロットは、ヴィスコンティ版を代表とする1300~1400年代の中央ヨーロッパ(現フランス、イタリア方面)発祥のもの。王侯貴族の依頼を受けた画家の手描きによるテンペラ画が多く、現存しているものは数種に限られており、札番号やタイトル表記もなく、どれもスタンダードなタロットの「セット(※)」としては未完成の状態です。キリスト教的なシンボリズムや教義が散りばめられており、教養人たちが絵解きをして楽しむもの、まじない札などでもありました。 ※現在の標準的(スタンダード)なタロットは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、総計78枚でワンセットとされています。   実際に現存しているものも少なく、流通しているのは復刻版であり、こちらを実践的に占術鑑定に使用されている方は少ないと思われますが、当方では2003年以来、定期的に講座を開催しております。  マルセイユ系のタロットは、マルセイユ版を代表とする1600年代中盤から出回りだした木版画による絵札で、版木の作成にあたってはヴィスコンティ版を参考にしたものとみなされています。同じ版木がくり返し使用されることで、札番号とタイトル表記含めタロット一定のセットが確立。印刷物として量産され庶民の間にも広く普及し、ゲーム、賭博、占いの道具としてもてはやされました。版画の細部に渡ってはカードメイカー(カードの製造業者)それぞれの独自性が見うけられ、版木にもいくつかのバージョンがあったことがうかがえます。 1700~1800年代の研究家たちによりマルセイユ版の亜種や変種が豊富に作成され、さらに創作を加えた、欧米では「ラグジュアリー版」と呼ばれるタイプが現在でも作成され続けており、この系統のタロットは2~3百種にのぼるかと推定されます。 ※ドーバーニュ通り(プロヴァンス・オシタン:ラーチェラ・ドーバーニャ)はマルセイユの1区と6区に位置するマルセイユの道路。 ウェイト系のタロットは、アーサー・エドワード・ウェイトにより1909年に刊行されたウェイト版、それをアレンジした現代タロットで、20世紀以降今日も続々とプロデュースされており、大多数がこの系統に属します。 ウェイト版は、ヴィスコンティ版とマルセイユ版のスタイルを踏襲しながら、古代文明から宗教、神秘思想、心理学の領域で扱われる普遍的なシンボルが豊富に取り入れられ、その計算し尽くされた色彩、構図が世界中で愛好されるに至ります。現在出回っているタロットの多くがこの系統で、事実上ウェイト版がタロットの標準(スタンダード)の地位を獲得しています。 ※ただし、マルセイユ版をアレンジした現代版も多数輩出されている。絵札の配列が8=正義、11=力であれば、マルセイユ系統のタロットとみなす傾向だが、まあ札の数値だけで判断できることではあるまいかと。ウェイト版とマルセイユ版をミックスさせたもの、そこから派生し、独創的なイメージの現代版も数多く作られ、もうほぼこれタロットじゃあないでしょう的なカードセットもあるのが現実。 手前みそながら「タロットの歴史」に記載した筆者のことばをかみしめて頂きたい! 各3系統のタロットは、それぞれDNAが異なるようなものなのです。 3つの系統それぞれを代表するヴィスコンティ版、マルセイユ版、ウェイト版は、作成された経緯も目的も異なり、人類史にたとえてみれば、私たち現代人のDNAがネアンデルタール人や北京原人とはすでに異なっているようなところで、それぞれDNAが違うのです。しかし確かなことは、ヴィスコンティ版がマルセイユ版へ、そしてウェイト版へと派生を重ね、枝葉を広げ続けているということ。 Amazon売れ筋タロットの歴史関連書籍

ウェイト・タロットと生命の樹

78枚のアルカナと生命の樹との対応 まず、ウェイト版は、以下の三点を導入した点において、史上類を見ない逸品でしょう。 哲学、宗教(主に、キリスト教、ユダヤ教)的シンボリズム 古代エジプト、ギリシアに代表される神話におけるシンボリズム 西洋美術(ルネッサンス)における図法、画法 さらに、タロット研究家たちが試みてきたことに、タロットと生命の樹との対応という作業がありましたが、中でもウェイトの対応は独創的で、8番と11番の札を入れ替えることで、78枚のアルカナとセフィロトとが完全に合致する体系を構築し、当時の魔術・オカルト愛好家、タロット愛好家たちにとって、ウェイトが出版したこのウェイト版、そして解説書「The Pictorial Key to the Tarot」は圧巻以外の何ものでもなかったのです。 生命の樹とは、ユダヤ神秘思想の一派「カバラ」の教義の体系図です。 白い柱と黒い柱を中心に構成されているその図の起源は、旧約聖書に遡ります。BC1020年頃、イスラエルの王・ソロモンが建造した巨大な神殿の玄関にはヤキンとボアズと呼ばれる青銅製空洞の柱が立てられたことが綴られています。「カバラ」の律法書「TORA」が旧約聖書の原典であることはよく知られていることです。「自分がされたくないことは、人にするな」が基本であったこの律法。最古の法律書「ハムラビ法典(「目には目を、歯には歯を」という刑罰報復」に取って代わり、広く世に流布してゆくことになったのです。ウェイト版の大アルカナは、22枚の寓意的な象徴札であり、人間に影響を及ぼす物理的な力や精神的な力が描き示されているもので、絶えず変わり行く一連の物語として、作り上げられています。連続するカードは、絵のようにうち連なるある人の運命的な出来事を表していると解説されることもあります。22枚の大アルカナは、既に馴染みがある現在のタロットのスタンダードに従った配列で作成されています。

ウェイト・タロットの作者

アーサー・エドワード・ウェイト/Arther Edward Waite 神秘思想研究家のアーサー・エドワード・ウェイト/Arther Edward Waiteにより作成されたこのタロットは、その名前にちなんで「ウェイト版」、もしくは、発行会社であるライダー社(Rider&Company)にちなんで「ライダー版」、または「ライダー・ウェイト版」という呼称で世に親しまれています。   ウェイトは、1857~ニューヨークに生まれロンドンで生涯を送っている、アメリカ生まれのイギリス人。1891年に、イギリスの魔術結社ゴールデン・ドーン Golden Dawnに参入。1942年、第二次大戦中ロンドンの空爆により命を落としています。 彼の指示の下、このタロットの作画を担当したのが、同結社のパメラ・コールマン・スミス Pamela Colman Smith ジャマイカ育ちのアメリカ人女性でした。今では、ウェイト博士とスミス女史の共作として絶大な人気を誇るウェイト版です。 「タロットはシンボリズムである」との主張を前面に打ち出した、言ってみれば「シンボリズムの集大成」とも言えるような壮大なデッキに、当時の西洋神秘主義者、オカルティストたちは魅了されました。ことに、ユダヤ神秘思想「カバラ」の教義と78枚のアルカナを結びつけた新しいタロットの体系は現在に至っても、絶賛されています。 ウェイト没後、彼所有の原版を複写した、Original Waite Deckは、ウェイトの愛娘、シビル・ウェイト Sybil Waite が所有するもので、これが正式に認可された「ウェイト版」ということになっており、この絵柄と色彩とを基に、1971年、ニューヨークのU.S.Games社が長く再版を続け今日に至っています。 ウェイトは、このウェイト版創出の他にも、神秘学、オカルトの分野に著作物をもって功績を残しております。 彼の伝記作家R・A・ギルバートは「ウェイトの名前が生き残ったのは、彼が西洋オカルティズムの歴史の体系的な研究を最初に試みたからである。それは、原始科学の側面や宗教の病理としてではなく、精神的な伝統として見なされたからである。」と彼を表現しています。 現在は多数の彼の著作をデジタルアーカイブで読むことができます。できればやはりお手元に一冊、購入=貢献しましょう! アーサー・エドワード・ウェイト |ライブラリを開く 以下は抜粋 アーサー・エドワード・ウェイト イギリスのオカルティスト神秘家、詩人、作家(1857年10月2日生誕–1942年5月19日没)   –ウェイト自身の生い立ちや生涯について、詳細に述べられた文献は数少なく謎に包まれた存在でもあります。 お勧めの書籍 Amasonへ! ※引き続き、更なる情報を更新してまいります。リクエストお待ちしております☆ 月刊ステラマガジンにてウェイトと妻娘のファンタジーストーリー「タロット・パラレル・ワールド」を連載中☆

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