喪服が黒である歴史

各回で断片的にお伝えしてきた色彩、「黒」について、ここでは「喪服が黒である歴史」として、時系列(古い順)に整理してみました。
1. 古代ローマ時代(紀元前〜紀元後)
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「トガ・プッラ」の登場
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身内の不幸や国難の際、市民や政治家が華やかさを排した暗い色(黒や濃い茶色など)の「トガ・プッラ」を着用。記録に残る西洋最古の「黒を喪服・弔意に用いた例」とされる。
2. 中世ヨーロッパ(14世紀頃〜)
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王侯貴族による「黒の喪服」のステータス化
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布を深く染め上げる高度な技術が必要だったため、最上級の黒い喪服を着ること自体が、莫大な財力と権力の証明となる。
3. 明治時代(1897年頃〜)
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日本の上流階級における「黒の喪服」の導入
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1897年の英照皇太后の大葬儀などで欧米賓客が黒の喪服を着用していたことや、国際儀礼(プロトコル)への配慮、国家の欧米化に伴い、宮中や政府、上流階級の間で西洋式の黒が公的礼服として導入される。(※それまでの日本は「白」が主流)
4. 19世紀イギリス(1861年〜)
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ヴィクトリア朝における「黒の喪服」の完成と世界への普及
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夫・アルバート公を失ったヴィクトリア女王が生涯(約40年間)喪服を着用し続け、喪礼のルールを厳格に体系化。これが大英帝国の影響力とともに欧米から世界各国へ波及する。
5. 昭和・戦時中〜戦後(第二次世界大戦後)
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日本の一般庶民への「黒の喪服」の爆発的定着
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戦時中から戦後にかけて毎日のように葬儀が行われる中、汚れが目立たず手入れが楽な実用性と、当時の貸衣装業界による「黒の礼服」のシステム化が後押しとなり、一般庶民の間でも全国一斉に「黒の喪服」が定着した。
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