あなたの開運プランツパートナーに「アロエ」のススメ
古代エジプトにおいては「不死の植物」として尊ばれてきたアロエ。焼傷治療者の伝説は日本の民間伝承にも見られます。
お守りとしての花、守護の精霊、おまじない、儀式的な扱い方もお伝えしてまいります。
※実際の利用については、外用・内服それぞれの安全注意(アレルギー、妊娠授乳中の留意点、医療行為の代替にしないようにご注意ください
アロエの二大分類
アロエには、主にキダチアロエとアロエベラという二大品種があります。育て方や利用法に差異があるので抑えてまいりましょう!
久々のウェイト博士!&薬用植物研究所見習いのナディアがお送りしてまいりますね。
🌿キダチアロエ(Aloe arborescens に類するもの/和名:木立ちアロエ)
📚概要と特徴
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外観:多肉ぽってりとした厚い葉を多数ロゼット状に展開、株立ちする種類が多い。葉はやや幅広で葉縁に小さな鋸歯があることが多い。
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性質:耐乾性が高く比較的育てやすい。暖地や温暖な室内向きで、比べて寒さに強い品種が多い。
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主要含有成分(葉肉中):アロイン類(苦味配糖体)、ムコ多糖類、多糖類(ムコ多糖)、アミノ酸、各種ビタミン(A・B群・C・E等)、ミネラル、アロエエモジンやアロイン系化合物(葉緑の部分に多い)。
💊薬用としての魅力(科学的エビデンスに基づく主要点)
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創傷治癒の補助(外用):葉内部のジェルを直接創部に塗布すると、保湿・被膜作用により軽度のやけど・擦り傷・切り傷の治癒を助けるという実践的効能が多数の報告で支持されている。
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保湿・角質改善(外用):ムコ多糖や多糖類により皮膚の水分保持を助け、乾燥肌・目立つ角質の改善やスキンケア素材として有用。
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抗炎症作用(外用・内服で一部示唆):成分の抗炎症性により、局所の炎症緩和が期待される。ただし程度や適用範囲は限定的で、重度の炎症疾患の治療に替わるものではない。
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免疫調整や整腸作用(内服に関する研究):ムコ多糖類や一部成分が免疫機能や腸機能に対して影響を与える可能性が示唆されているが、効果の大きさや安全な長期内服量については限定的で、注意が必要。
🏥主な利用法・活用法(実用例)
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外用(生葉ジェル)
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葉を清潔に切り、外皮を剥いて透明なジェルを取り出す。直接塗布して保湿や軽度のやけどに使用。
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簡易ゲル:生ジェルをすり潰すかミキサーで撹拌し、清潔な容器で冷蔵保存(1〜2週間が目安)。保存料無添加のため長期保存は避ける。
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化粧品配合
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保湿ローション、ハンドクリーム、ヘアケア製品などに配合。加工品を購入する場合は添加物表示を確認。
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飲用(伝統的/加工品)
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苦味成分(アロイン類)を多く含む下剤作用がある「下剤成分を含む部位」は内服に注意。飲用は加工されて苦味成分が除去または規格化された製品を選ぶ。生葉をそのまま食べる・長期大量に摂ることは避ける。
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料理・保存食
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苦味を抜いた若葉を細切りにしてサラダや和え物に使う地域的な食習慣がある。苦味の処理方法を確実に守ること。
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🪴栽培と苗の扱い方
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栽培条件:排水良好な土(多肉用土)・日当たりを好む。水やりは控えめ(表土が乾いてから与える)。冬期は室内管理や耐寒対策を推奨。
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挿し木・株分け:子株や株立ちを分けて増やせる。切り口の乾燥(カルス形成)を待ってから植え付けると腐敗を防げる。
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病害虫・管理:過湿で根腐れ、ハダニやカイガラムシに注意。適宜風通しを確保。
- ナディア・オフィス専用付属解説書 キダチアロエ育て方A4
⚠️注意点・禁忌
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内服に関する重大注意:キダチアロエの葉の外皮(黄褐色の汁)には強い瀉下作用(下剤作用)を持つアロイン類が含まれることがある。生葉の未処理摂取や長期大量内服は腹痛、下痢、電解質異常、腎機能への影響などを引き起こす可能性がある。特に妊婦・授乳中・小児・腎疾患・心疾患・抗凝固薬服用者・慢性下痢や消化器疾患のある人は内服を避けるか医師に相談すること。
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外用時の注意:皮膚刺激やアレルギーを起こす人がいる。初回は少量を皮膚の目立たない部位でパッチテストを行う。傷が深い・感染が疑われる部位には用いない。
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製品選びの注意:内服製品は成分表示(アロイン量やアロエ抽出部位)を確認し、医薬品や保健機能食品として規格されたものを選ぶ。自家採取の生葉を内服する際は苦味成分の有無と量を判断できないため極めて慎重に扱う。
🌿アロエベラ(Aloe vera/和名:アロエベラ)
📚概要と特徴
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外観:葉が厚く肉質で透明感のある内部ゲルが多い。葉縁の鋸歯は比較的小さい種類が多く、商業的にスキンケアや食用に利用される代表種。
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性質:家庭栽培でも育てやすく、葉肉のジェルが豊富であるため化粧品原料や食品原料として世界的に広く栽培される。
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主要含有成分:ムコ多糖類(多糖)、ビタミン類、ミネラル、アミノ酸、酵素類、アロエエモジンなど(ただし品種・抽出方法で成分量は変動する)。
💊薬用としての魅力(実証のある点)
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スキンケア用途(外用):やけど・擦り傷・日焼け後の鎮静・保湿に対するジェルの有効性が広く受け入れられている。化粧品や治療補助として研究報告がある。
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創傷治癒の補助:多糖類やムコ多糖が皮膚の保湿・再生をサポートし、表皮の回復に寄与することが示唆されている。
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保湿・バリア機能向上:スキンケア製品での局所的保湿効果や角質の柔軟化の実例が多い。
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内服に関して:加工規格化された製品では整腸や免疫補助として紹介されるケースがあるが、科学的根拠は製品と用量によるため一律の効能断言は不可。
🏥主な利用法・活用法
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外用(生葉ジェル・市販ジェル)
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生葉の透明ジェルを清潔に取り出し、洗顔後ややけど・日焼け後に薄く塗布。市販のアロエジェルは保存性と一定品質があるので初心者向き。
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スキンケア:化粧水前のブースター、保湿ジェル、ヘアトリートメントの補助として使用。
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飲用・サプリメント
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市販の飲料・サプリは「内服用に適するよう処理・規格化」している製品を選ぶ。生葉のまま内服する場合は苦味成分や下剤成分の有無に注意。
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家庭の簡易利用
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カットした生葉を冷蔵して短期で使う(皮膚用としては安全だが、内服は慎重に)。料理への利用は苦味処理を行うこと。
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🪴栽培と苗の扱い方
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栽培条件:日当たり良好で排水の良い用土。室内向けにも適応。水やりは控えめ。耐寒性は品種差があるため冬季は屋内へ移動。
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増やし方:株分け・子株で容易に増やせる。切断部は乾かしてから植え付ける。
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管理:過湿による根腐れ、寒さでの葉の損傷に注意。ハダニ等の対策は一般的な園芸管理と同様。
⚠️注意点・禁忌
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外用でのアレルギー:皮膚過敏の例があるためパッチテストを推奨。眼の周囲や粘膜には刺激になる場合があるので慎重に使用する。
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内服での注意:アロエベラでも葉外皮に含まれる苦味成分(アロイン等)は腸刺激性がある。内服用製品は「脱アロイン処理」や規格化がされていることを確認する。妊婦・小児・特定疾患のある方は医師相談が必要。
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製品表示の確認:特に「飲用」を謳う製品は成分規格(アロイン含有量、用量)、保存料や添加物の有無を確認する。
🧐キダチアロエとアロエベラの違いまとめ
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用途の観点:外用スキンケア・創傷補助では両者とも有用。内服用途ではアロエベラの方が商業的に規格化された飲用製品が多く、キダチアロエは伝統的利用が広いが生葉のままの内服は注意が必要。
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成分傾向:キダチアロエは苦味成分(外皮部)やムコ多糖類が目立つとされ、アロエベラはゲル量が多くスキンケア用途で使いやすい。
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育てやすさ:どちらも比較的育てやすい。アロエべラの寒冷地では品種選びと冬越し対策が重要。
🧊キダチアロエ(Aloe arborescens)の耐寒性
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耐寒温度の目安:氷点下5℃程度まで耐えるとされ、関東以南では屋外越冬も可能。
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霜への注意:霜に当たると葉が傷むため、霜よけや軒下管理が推奨されます。
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冬季の管理:寒冷地では鉢植えにして、冬は室内に取り込むのが安全です。
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特徴:日本の風土に馴染みやすく、沖縄や関東南部では地植えも可能。生命力が強く初心者にも育てやすい。
❄️アロエベラ(Aloe vera)の耐寒性
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耐寒温度の目安:5℃以上を維持する必要があり、寒さに弱い。
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屋外栽培の注意:冬季は必ず室内に取り込むか、温室・加温設備が必要です。
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霜や低温でのリスク:葉が凍傷を起こし、腐敗や変色の原因になるため、屋外放置は避けるべきです。
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特徴:ジェル量が多く美容用途に優れるが、寒冷地では屋外栽培に不向き。
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わたしたちには、健康志向の園芸スタイルのご提案があります! 苗を大事に育て、生活に取り入れながら、自分自身を見つめたり、自然と人間の暮らしについて改めて見直してみませんか? アロエにまつわる神話や伝承、開運プランツとしてのエピソードをご紹介してまいります!
📙象徴としてのアロエ~アロエのシンボリズム~
アロエ:守り、癒し、健康回復、美の象徴
ご覧の通り、アロエの実際的な薬用・美容効果はほぼ「スーパー植物」と言えるもの! 今現在においても、食物同様にかけがえのない存在感をほこっています。いったいこれはどこから来ているのでしょうか?
🌿古代エジプト:不老不死と神聖な植物
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紀元前2000年頃から「不老不死の植物」として崇拝され、ファラオの埋葬品としてアロエが添えられた例もあると伝えられています。
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ミイラの防腐処理にアロエが使われたという説もあり、抗菌・抗炎症作用が神秘的な力と結びつけられていました。
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クレオパトラは美容のためにアロエの液汁を全身に塗っていたとされ、肌の保湿や再生力を重視していた逸話が残っています。
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太陽神ラーへの祈りの際、香油や薬草とともにアロエが用いられたという宗教的儀礼の記録もあります。
🏛古代ギリシア:医学と哲学の植物
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ヒポクラテス(医学の父)はアロエを治療薬として用い、便通改善や傷の治癒に活用していたと記録されています。
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アリストテレスはアレキサンダー大王にアロエの効能を教えたとされ、軍事遠征において兵士の健康維持に役立てられました。
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アロエは「魂の浄化」や「肉体の再生」を象徴する植物として、哲学的にも扱われた可能性があります。
🏺古代ローマ:軍医と薬物誌の中の万能薬
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ディオスコリデス(ローマ皇帝ネロの軍医)は『マテリア・メディカ』にてアロエの薬効を詳細に記録。便通促進、胃の保護、打撲、目の病気、抜け毛予防など多岐にわたる効能が記されています。
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軍隊では傷の手当てや感染予防にアロエが使われ、戦場の必需品とされました。
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ローマでは香油や軟膏の原料としても重宝され、スパや浴場文化とも結びついていました。
🌍その他の文化的背景
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ソコトラ島(現在のイエメン沖)はアロエの自生地として知られ、アレキサンダー大王が占領して栽培させたという逸話があります。
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インドや中国でも薬草としての利用が古く、アーユルヴェーダや漢方においてアロエに類する植物が登場しますが、神話的な扱いはエジプト・ギリシア・ローマほど明確ではありません。
📖アロエの民間伝承
アロエは世界各地で古くから利用され、薬効や不死・護符のイメージを伴う民間伝承や民俗信仰が多く残っています。
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不死・長寿の植物というモチーフ
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世界各地の伝承でアロエは「不死」や「長寿」を象徴する植物として語られることが多い。治癒力や再生力が目に見えるため、命の回復や長寿の象徴になったという理解が伝わっている。
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火傷や傷を癒す神秘的な力の物語
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ある土地の口承では、旅人や戦士がアロエの葉で負傷を手当てして一命を取り留めたという話が残り、そのエピソードがアロエの「護り」と「癒し」のイメージを育てた。
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家の守り・魔除けの伝承
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家の出入口や軒先にアロエを置くと邪気を払う、悪運を防ぐという民間信仰があり、「強い葉が邪気を跳ね返す」といった象徴的説明が付されることがある。
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アロエの花が咲くことを吉兆とする民間観察。開花は「祝福」や「転機」の兆しとして語られる。
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アロエの花が咲く年を「生活や健康に豊穣が訪れる前兆」として喜ぶ風習が、園芸や家庭の話題として語られることがある。
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📜国内外に流布している民間信仰と風習
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玄関や家の外に置く「護りの鉢」
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病気見舞いや回復の儀式での捧げ物
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意味:癒しの力を分ける象徴として、快復を願う場で葉を一枚手渡す、または花を飾る。実践:静かに手を当てて回復を祈るなど。
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花が咲いたときの「再出発リチュアル」
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意味:花は成長と好転の兆し。実践:アロエの花を見た日を新しい目標を立てる日とする、あるいは小さなお祝いをして感謝を記録する。
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子株を分けることを「継承の儀式」にする
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意味:関係や価値観の継承。実践:親しい人に子株を渡すときに短い手紙を添えて贈る、家庭内の伝承物として位置づける。
- ※継承の儀式を見てみる?
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🧑🤝🧑あなたの開運プランツパートナーとして
玄関や家の外に置く「護りの鉢」として、また、病気見舞いや回復にまつわる贈り物やリチュアルに、この植物の力を継承させていきたいですね。
たとえば、下記のようなアロエとのふれ合いは、いかがでしょうか?
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朝の「触れ合い瞑想」
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実践:朝に1〜2分、アロエの葉に触れて深呼吸を3回する。意図:生の力を感じ、自分の一日を整える。
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月光を受ける場所に置く(満月・新月のケア)
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実践:満月の夜にベランダや窓辺に出して月光を受けさせる(雨や寒さに注意)。儀礼としては感謝の言葉や簡単な願いを心に描く。
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「傷のリリース」ジャーナリングと併用するケア
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実践:手当てのつもりでアロエジェルを使いながら、過去の小さな傷や後悔を書き出し、捨てる/燃やす(安全に)などの儀式を行う。
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季節の植え替えで「棚卸しの時間」を作る
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実践:春か秋の植え替え時に家の中の不要物を整理し、育てることと内面の整理を同時に行う。
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💚キダチアロエのススメ
力強さが欲しいあなたへ。「皇帝」「陽」の力の代替えとしておススメです。
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家族や世代を守る「守護者」として
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葉の力強さを「外敵からの防御」に
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子孫を分け与える『継承』を考える
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あなただけのリチュアルのご提案
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ナディア・オフィスでは苗をお渡しする際に、そっと埋めていただくものを同梱しております。
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💗アロエベラのススメ
これはまさに「女帝」「陰」の力の代替え。心と身体の「浄化と再生」を求めるあなたへ
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- 浄化と再生
- 自分で作るスキンケアという相棒
- あなただけのリチュアルのご提案
- たとえば「夜のスキンケアに使う前に、1分だけ目を閉じて今日の感謝を3つ唱えながらジェルを手のひらで温めてから塗ると、自分を労る時間が深まります」などご状況に合わせてお作りしています。
🕊️さてでは、ナディアといっしょに、自家製アロエジェルを作ってみませんか!

🚑外用ジェルの作り方
⚗️外用アロエジェルの基本手順
以下は家庭で安全に作れる外用アロエジェルの標準的な手順です。清潔さと短期使用を前提にしており、長期保存や医療的用途を目的とする場合は市販の滅菌処理済製品を使用するか専門家に相談してください。
必要なもの
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新鮮で健全な葉 1〜2枚
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清潔な包丁とまな板
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スプーンまたは皮剥き器
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ミニブレンダーまたはすり鉢
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滅菌済みのガラス容器(遮光が望ましい)
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清潔なガーゼまたは細かいこし器(チーズクロス)
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キッチンペーパー、食用アルコールまたは消毒用アルコール(器具の消毒用)
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冷蔵庫
🛟安全確認(必ず行うこと)
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葉は病害や変色がない鮮度の良いものを使うこと。
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手や器具は熱湯やアルコールでよく消毒すること。
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傷口が深い・化膿している部位・重度の火傷・皮膚疾患がある部位には使用しないこと。医師に相談すること。
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妊婦・授乳中・小児・持病のある方は外用でも念のため医師に相談すること。
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初回使用はパッチテストを行い、24時間以内に赤み・かゆみ・腫れが出ないか確認すること。
🤚手順 A 標準的な生葉ジェル(短期保存)
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葉の準備と洗浄
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葉の表面を流水で洗い、汚れや土を落とす。器具はアルコールで拭いておく。
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断面の処理
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葉の基部を切り落とし、先端は好みの長さに切る。外皮(緑の部分)を包丁で縦に切り開く。
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ジェルの取り出し
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スプーンで透明な内葉のゲルを慎重に削ぎ取る。黄色い乳液(アロイン様の苦味成分)が混ざらないよう、外皮近くは避ける。
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粗ごしと攪拌
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取り出したゲルをブレンダーで滑らかにする(少量の精製水を足すと攪拌しやすい)。こし器で不要な繊維を取り除く。
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容器へ保存
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清潔なガラス容器に詰め、直ちに冷蔵庫へ。目安は冷蔵で3〜7日以内に使い切ること。変色や臭いが出たら廃棄する。
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使用方法
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皮膚を軽く洗浄した後、少量を塗布する。異常があれば使用を中止し洗い流す。
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※ ポイント:黄味がかった汁や苦味が強い部分は下剤成分を含む可能性があるため外用でも取り除く方が安全です。
🔬手順 B 保存性を少し伸ばす簡易処方(家庭用・最長2週間目安)
手順 A をベースに以下を追加することで多少保存性を高められます。長期保存は避けること。
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清潔なジェル約100 gあたり:
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ビタミンEカプセルの中身数滴を混ぜる(酸化防止)
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無香のグリセリン 小さじ1〜2(保湿性と若干の防腐性向上)
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必要なら食品用の保存料(例:安定化されたパラベンやソルビン酸カリウム 等市販の規格品)を表示通りに使用すること。家庭での添加は誤用リスクがあるため、使用する場合は表示と用法を厳守する。
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保存は冷蔵、清潔な容器・スプーンを用い、指で直接触れない。変色・異臭が出たら破棄。
🧪パッチテストのやり方
前腕内側など皮膚の薄い部分に少量ジェルを塗る。
絆創膏などで覆わず自然に24時間観察する。
赤み・かゆみ・ヒリヒリ感・水疱などが出たら直ちに洗い流し使用を中止する。
⚠️キダチアロエとアロエベラでの注意点の違い
キダチアロエ
外皮にアロインなど苦味成分が多く含まれることがあるため、ジェルを取り出す際は外皮直下の黄色い汁を十分に取り除くことが重要。外用でも刺激を起こす例があるため、より念入りにパッチテストを行う。
アロエベラ
ジェル量が多く滑らかなため加工しやすいが、やはり葉の外皮周辺の苦味成分を混入させないこと。アロエベラは化粧品用途で多く用いられているため市販のジェルの成分表示を参考にすると安全性の目安になる。
🏖️応用と使い方のヒント
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日焼け後の鎮静、乾燥部位の保湿、軽いやけどの応急処置として使用。
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化粧水の前に薄く塗ると保湿の土台になる。
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市販の精油やクリームと混ぜる際は少量から試し、刺激性に注意する。精油を混ぜると皮膚刺激が増すため敏感肌は避ける。
- 外用ジェルは家庭で簡単に作れますが、製品としての安定性や無菌性は市販の滅菌処理製品に劣ります。皮膚に異常が現れた場合や既往症がある場合は医療専門家に相談してください。
🚑自家製アロエハンドクリーム
自家製ハンドクリームは、家庭で作れるシンプルな乳化剤ベースの軟膏で、先に作ったアロエジェルを「水相」として配合することで保湿性と肌なじみを高められます。以下は家庭向けに安全性と保存性を考慮したレシピと製法、保存・注意点、キダチアロエとアロエベラそれぞれの扱い方の違いをまとめた実践ガイドです。

🧫目次
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基本設計と割合(小分量の例)
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材料と代替品リスト(分量はグラム表記)
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作り方(工程)
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乳化のコツと温度管理
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防腐・保存の選択肢と目安
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キダチアロエとアロエベラでの注意点と違い
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包装・表示・使用上の注意(販売文に必要な表記)
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よくある質問と回答(短め)
1. 基本設計と割合(小分量の例)
以下は家庭で作りやすい100 gバッチの標準配合例です。比率を保てば量を増やせます。
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水相(アロエゲル + 精製水) 65%
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油相(油脂・エステル) 25%
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乳化剤 6%
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保湿剤/可溶化剤(グリセリン等) 3%
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防腐剤/抗酸化剤 少量(製品に準じる)
例として100 g処方(目安)を下に示します。
2. 材料と代替品リスト(100 g処方の具体例)
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アロエジェル(生葉から抽出して濾したもの) 50 g
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精製水 15 g
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ホホバオイルまたはスクワラン 15 g
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シアバターまたは蜜蝋(固さ調整) 5 g
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乳化ワックス(例:Polawax、乳化セミ固形ワックス) 6 g
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植物性グリセリン 3 g
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ビタミンE(酸化防止) 0.5 g(約数滴)
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防腐剤(選択) 適量(後述の推奨と使用法に従う)
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精油(香り付け、任意) 0.2–0.5 g(敏感肌は省く)
代替案:ホホバの代わりにアーモンドオイルやオリーブオイル、シアバターを硬化用に増やすなどでテクスチャ調整可能。
3. 作り方(工程・衛生重視)
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器具・容器の消毒
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すべての器具と容器を熱湯消毒またはアルコール拭きで清潔にする。作業は清潔な環境で行う。
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アロエゲルの準備(既に作成済の場合)
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冷蔵保存の生アロエジェルは異臭や変色がないことを確認する。黄色味の汁が混ざらないようにする。
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油相を溶かす(湯煎)
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ホホバオイルとシアバター、乳化ワックスを耐熱容器で湯煎にかけ完全に溶かす。温度は約70〜75°Cが目安。
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水相を温める
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アロエジェルと精製水、グリセリンを別の耐熱容器で湯煎して同じく約70°Cに温める。温度差が大きいと分離しやすいため両相は同温にする。
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乳化作業
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水相を少しずつ油相に注ぎながらミニホイッパーやハンドブレンダーで撹拌する。注ぎ終えたら連続して2〜3分高速で撹拌し、乳化が安定するまで行う。
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冷却段階で添加物を入れる
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乳化が進み人肌以下(40°C以下)になったらビタミンE、防腐剤、香りを加えよく混ぜる。40°C以上で入れると防腐剤や精油の効果が落ちる。
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容器詰めと冷却
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清潔な容器に移し、室温で完全に冷ます。直射日光の当たらない冷暗所へ保管する。
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4. 乳化のコツと温度管理
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水相と油相は「同温(±5°C)」で混ぜること。温度差があると乳化不良や粒立ちの原因になる。
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乳化剤の種類により適正使用率が異なるため、メーカー推奨使用率を確認すること。家庭用の市販乳化ワックスは使いやすい。
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ブレンダーで攪拌した直後は液状でも、冷却でクリーム状に安定することが多い。分離が疑われる場合は再加熱・再攪拌で整える。
5. 防腐・保存の選択肢と目安
生のアロエジェルを配合すると水分活性が高く、腐敗リスクがあるため防腐対策は必須です。家庭での無防腐は短期間の使用に限ること。
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即時家庭用(防腐剤無し)
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冷蔵保存・清潔なスプーン使用・1〜2週間で使い切ることを厳守する。販売向けには推奨しない。
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市販の化粧品用防腐剤を使用する(販売向けに推奨)
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フェノキシエタノール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム等の化粧品指定防腐剤をメーカーの使用率に従って配合する。複数防腐剤の併用で広域防腐力を得る場合がある。
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天然系防腐の限界
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ローズマリーエキスやビタミンEは抗酸化には有効だが微生物防止には不十分。販売品としては化粧品規格の防腐剤使用を推奨する。
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pH管理
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防腐剤の多くは適正pH範囲があるため完成品のpHを計測して適正範囲に調整する。pH調整には乳酸やクエン酸を用いる。
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保存目安例:適切な防腐剤配合で未開封6–12か月目安だが、アロエの生ジェル使用量が多いと短くなる可能性がある。販売時は実測した保存試験データに基づく表示が必要。
6. キダチアロエとアロエベラでの違いと取り扱いポイント
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キダチアロエ
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外皮近くに残る黄色い汁(アロイン類)に注意すること。外用でも刺激を出す例があるため、ジェルをより丁寧に濾過し、黄味を排除すること。製品に使用する場合はアロイン残留の有無を明示できると安心感が上がる。
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アロエベラ
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ジェル量が多く質感が滑らかで乳化に向く。化粧品用途での露出が多いため、配合比率やpH設定の既存ガイドラインを参考にしやすい。
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どちらの場合も共通して「初回パッチテスト」「妊婦・授乳中・小児・特定疾患のある方は医師相談」を表記すること。
7. よくある質問
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Q. 防腐剤を入れたら自然派と言えますか
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A. 合成防腐剤は安全性・広域微生物抑制で優れる。自然派表現は慎重に使うこと。
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Q. 精油は入れていいですか
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A. 少量で香り付け可だが刺激を高めるため敏感肌向けは避けるか低濃度にする。
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Q. 赤ちゃんに使えますか
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A. 赤ちゃんや乳児には成分・保存剤・香りでリスクがあるため医師相談を推奨する。
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アロエジェルを活用したハンドクリームは、正しい衛生と防腐の管理で家庭でも上質な感触と保湿力を持つ製品に仕上がります。
取り合えず、こんなに可愛いアロエ苗ですからね、お手元に置いて開運プランツパートナーとして、会話を楽しんでみてください!
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ナディアさんはあやういですが、店長のステラさんはしっかりした方です。たぶん。。





